データ可視化PJの進め方・工程定義

全体フロー

データ可視化プロジェクトの企画から改善までの全体工程

flowchart LR
    A[企画] --> B[要件定義]
    B --> C[データ準備]
    C --> D[BI開発]
    D --> E[テスト]
    E --> F[リリース]
    F --> G[運用]
    G --> H[改善]
    H --> A

企画フェーズ

企画フェーズの目的は、解決する課題とプロジェクトの成功条件を明確にすること。実現方法を決める前に、現状の課題、利用者、意思決定の目的、期限の整理が必要

課題の一覧化

課題の漏れや重複を減らすため、MECE(相互に重複せず、全体として漏れのない状態)の考え方による整理

トップダウンアプローチ

全体像から要素を分解し、課題を整理する方法

  1. 全体像となる親要素の定義
  2. 地域、年齢、商品などの明確な軸による要素分解
  3. 売上を「単価 × 数量」のような方程式による分解

ボトムアップアプローチ

現場の事実や具体的な業務を積み上げ、課題を整理する方法

  1. 業務や営業活動の具体的な手順の洗い出し
  2. 手順の時系列による整理
  3. 自身、自チーム、前後工程のチーム、既存BI(ビジネスインテリジェンス)、関連業務の担当者への聞き取り
  4. 実現可否を問わない理想状態の一覧化

営業活動の流れの例: リード獲得 → 初回商談 → 提案 → 受注 → 納品

課題の選定

一覧化した課題から、プロジェクトで優先して解決する課題を選定

  1. KGI(最終目標を測る数値)の明確化
  2. 課題の一覧化
  3. MUST(必須事項)とWANT(希望事項)への分類
  4. 改善対象となるKPI(途中経過を測る数値)の決定
  5. プロジェクト成功条件の定義

アクションにつながる成功定義

プロジェクトの成功は、KPIの可視化だけでなく、異常の検知後に適切な対応を実行し、結果に基づいて継続改善できる状態

flowchart LR
    A[KPIの可視化] --> B[閾値との比較]
    B -->|閾値超過| C[担当者への通知]
    C --> D[原因確認]
    D --> E[対応の実行]
    E --> F[対応結果の測定]
    F --> G[閾値の改善]
    F --> H[対応方法の改善]
    G --> B
    H --> E

アクション設計の決定事項

異常の検知から対応方法の改善まで、事前に決定する内容

項目決定内容
閾値設定正常、注意、異常を判定する数値
通知条件通知対象となる閾値、継続時間、発生回数
通知先担当者、責任者、関係部署
通知方法BI、メール、チャット
対応内容通知後に実施する確認と作業
対応期限通知から対応開始・完了までの時間
結果測定対応によるKPIの変化
閾値の改善誤検知や検知漏れに基づく閾値調整
対応方法の改善対応時間と効果に基づく手順改善

利用条件の整理

利用者ごとに必要な情報と閲覧可能な範囲を整理し、ダッシュボードによる意思決定の目的を明確化

確認項目確認内容
閲覧者本社、現場、社外関係者、部長、課長、メンバー
閲覧情報の制限利用者ごとの閲覧可能情報、集計値への部長・課長の要否
閲覧頻度日次、週次、月次、年次
意思決定の目的ダッシュボードを見た後に決定する内容
コンプライアンス(法令・社内規則の順守)現場担当者が確認できる社外関係者情報の範囲

期限と開発範囲の決定

最初から全機能の完成を目指さず、短期間で1サイクルを完了させるための範囲設定

  1. PDCA(計画・実行・評価・改善)を早く回すための期限設定
  2. 開発範囲の最低2フェーズへの分割
  3. MUST(必須事項)の優先度による分割

参考情報

企画フェーズでの課題整理や改善方法に関する参考情報

  1. 「見える化」しているのに何も変わらないのはなぜ?新しいタブで開きます
  2. QC7つ道具ってどう使うの?いまさら聞けない品質改善の基礎新しいタブで開きます
  3. ECRS(イクルス)の4原則で始める、引き算の改善新しいタブで開きます